EU | 欧州
| 概要 |
EUの競争法は、主に欧州連合の機能に関する条約（Treaty on the Functioning of European Union、以下、「TFEU条約」という。）に規定されており、同条約について執行するのが、EU競争当局である欧州委員会（European Commission）です。
- TFEU第101条：競争制限的協定・協調的行為の規制
- TFEU第102条：市場支配的地位の濫用行為の規制
- 理事会規則2004年第139号：企業結合規制
また、加盟国政府による競争歪曲的政策を禁止するものとして、以下が規定されています。
- TFEU第107条：特定の企業・商品に対する競争歪曲的補助の禁止（いわゆる国家補助規制）
詳細は、公正取引委員会のWebサイトをご覧下さい。
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| 執行状況 |
TFEU条約101条違反行為に対しては、米国シャーマン法のような刑事罰は準備されておらず、行政罰としての制裁金（Fine）が科されるのみです。また、損害賠償も米国とは異なり、3倍賠償訴訟の制度は存在しません。ただし、法人に対して多額の制裁金が科せられる傾向にあることが特長です。
EUにおける競争法違反による罰金額合計
罰金高額ランキング
| 日本企業の執行状況 |
日本企業は、現在までに、主に以下の分野において刑事起訴の対象となっており、多額の罰金を科されています（過去最高額は、200百万ユーロ）。
- ブラウン管ガラス
- ブラウン管
- ガス絶縁装置
- 冷却コンプレッサー
- DRAM
- 欧州経済領域内の貨物サービス
- 変圧器メーカー市場分割カルテル
- ワイヤーハーネス
- ベアリング
- 高電圧ケーブル
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各国競争法の執行事例集は、下記のリンクよりご覧ください。
米国の事例
日本の事例
